2018.11.16
施設内研修【高齢者虐待防止研修】
10月23日と11月8日に【高齢者虐待防止研修】を開催しました。今回は実際の事例を通して日々の関わり方について研修(グループワーク)を致しました。
先月の研修会で日々のケアに関するアンケートを実施し、アンケートの結果を見ると人によりケアに対する捉え方の違いや本人が気づいていないことがよくわかりました。
(研修会の様子)
近年では暴力行為だけの虐待ではなく、言葉の暴力なども大きな問題となっています。 恐ろしいことに、暴力行為であればアザや傷などによって証拠をつかめることが出来るのですが、言葉の暴力は見た目では分かりにくい虐待となっていますので気づくことが出来ないのが現状です。
介護施設においては暴力行為以上に言葉による虐待に敏感となっている傾向にあります。 自尊心を傷つけるような言葉を発することは虐待へと繋がります。気を付けなくてはならないというよりも、入居者の一人ひとりの気持ちを尊重して介護にあたっていると決して出てこない言葉ですので、一緒に働いているスタッフなどがおかしな言葉遣いをしているなと感じたら、報告し合うことが大切となっています。
「今の言葉を自分が言われたら」「もしくは大切な人が入所している時に同じような対応をされたら」「大切にされていると感じるだろうか」など、常に第三者の目線で自分の対応を見直すことで知らない間に虐待を行っていたといった事態を避けることができますし、正しい対応が出来ると言えます。
大切なのは常に相手の気持ちに寄り添うことと、客観的に自分自身の介護方法を見直すこと、さらには施設内で意見の交換を行うことも施設全体の質を上げて虐待防止へと繋がります。
今日の研修で意見交換をし、日々の業務の中での自分自身の対応について目を向けてほしいと研修を締めくくりました。
今後も定期的に研修会を開催しふれあいの里のケアの質を高めていきたいと思います。
教育委員会