2022.03.08
新型コロナとの生活(11)~リハビリ会議のその後・・・~
当施設では、通所利用者様それぞれの「リハビリテーション会議」を開催しています。
本人様、医師、療法士、通所相談員、通所介護士、担当居宅ケアマネージャーが主な参加メンバーです。
今回ご紹介するのは、その「リハビリ会議」でのやり取りのその後です。
ある日の「リハビリ会議」(参加者:本人様、医師、作業療法士、通所相談員、担当居宅ケアマネージャー)
作業療法士:「1か月前のリハビリ会議に引き続き、△△様のリハビリ会議を開催します。参加者の紹介です。△△様ご本人様、医師の○○、通所相談員の○○、担当ケアマネージャーの○○様、作業療法士の○○です」
作業療法士:「では前回の会議での計画から変化や内容変更があれば共有しましょう。」
本人様:「実は、今日明日で家族が自宅の改修をしてくれるので、自分もキッチンへの出入りができるかしら?気になるのよね・・・。料理するのも好きだし、子供たちにも作ってあげたいなあ」
作業療法士:「!!!なんと。であれば自分で料理を作れるようになったらいいですね?一つ一つ目標を達成していければ、きっと△△様の生活は豊かになるし、自信がつきますね」
医師:「いいじゃないですか?そうやって出来ることを見つけ生活に結び付けるのはとても良い事です。身体機能ばかりでなく、生活機能も良くしてゆきましょう!ではそのようなリハビリメニューを追加しますね?理学療法士による身体機能訓練(立ち上がり10回を5セット、歩行練習10m×5セット・・・)と作業療法士による生活機能訓練(想起、記憶、書字、調理、家屋調査・・・)。あとはその都度調整しながらにしましょう。」
本人様:「えつ?」
通所相談員:「△△様は利用中も一生懸命だし、家族思いの方だから、いろいろ目標を立てて取り組むのは良いと思います」
本人様:「ほ・ん・と・う・に?」
担当ケアマネージャ様:素敵なリハビリですね?このように話し合いの中で、目標を設定してご本人様に承諾が得られて進むのは賛成です。私の方からご家族に伝えますね?」
作業療法士:「△△様、いかがですか?きっと生活も広がるし、いまの身体機能のレベルであれば十分に料理できると思いますよ」
本人様:「では、やってみます!!」
その後、飯田作業療法士と一緒に「家族のこと」「キッチンの造り」「料理決め」「料理工程の確認」「買い物」・・・・数週間に分けてリハビリメニューに追加しました。もちろんリハビリはそれだけでなく、理学療法士による立位や歩行練習も行ってきました。
今日がやってきました!
ご自宅キッチンには車いすのままで寄れるスペースがあるとの情報でしたので、材料を切ったり練ったりは座ったままで行いました!!コンロの前では車いすでは寄れないので「pick up 歩行器」で立位を保持しながら調理を…。ご本人様はとても満足し、自信を持ち目標達成できました!!
衛生上及び感染症の問題でご本人様は食べれませんが、職員が責任をもって頂きました!!
「ごちそうさまでした!」