2016.04.04
リハビリのご紹介(高次脳機能障害~家族としてどう関わるか?<相談>)
ご相談内容:「何も自分からやろうとしないし、動こうとしない。どうしたら良いの?」
回答者:作業療法士 上村
上村:「まず、高次脳機能障害を理解しましょう」
家族:「というと・・・」
上村:「高次脳機能障害と認知症は違います。
高次脳機能障害は、頭の中にある知識タンスの引き出しが開きっぱなし・・・、ご本人は整理できない状態と
考えてみましょう。
認知症は、頭の中にある知識タンスが経年や何が原因により、傾いたり・日々がはいって、壊れかけている
のです。」
家族:「なるほど・・・」
上村:「高次脳機能障害は引き出しを整理してあげましょう。そうすれば出来ることが多いです。」
家族:「まさか~」
という問答から、通所リハビリテーションのリハビリが開始されました。
・車好き、興味好き・・・。趣味をいっぱい持っている方です。
「日ごろ、指示の入りにくく、歩行も不安定でしたが、車を見た途端・・・かっこええな~と言いながら、動作指導せずに自然に車に乗り込んだ。」
「同じ方、歩行器出歩けるまでに・・・、会話も出やすくなってきた。バイクを見た途端、乗っていい?と言いながらまたぎだした。結構片脚立位バランスもありました・・・。」
このように動作や意欲を引き出し、生活に結びつけてゆくこと。それが作業療法士などの仕事ではないでしょうか?
その後の経過はまた後日・・・、お楽しみに・・・。